30代職歴無しニートの就活奮闘記

怠惰系ニートがようやく重い腰を上げました

ビジネス書 / 12時間パック

昨日はネットカフェの12時間パックを堪能してきました。夕方ぐらいに入って翌朝まで。そのネカフェは土日限定で12時間1500円のパックがあります。なぜか平日より安いのですが、安いのは前払い12時間のパックしかないので使い勝手は悪いです。

 

ダーウィンズゲーム全20巻を一気読みしました。知略系のデスゲームは好きですが、能力バトルものはそこまで。この漫画は後者なので、さほど期待は無かったですが、予想外に引き込まれました。

 

9時間を超えたぐらいで、目がしょぼしょぼになり音楽聞きながら横になってました。ネカフェは長くても8時間ぐらいでいいかな。翌日ふとももがパンパンになって、歩くのがしんどかったです。狭い個室に長時間居たせいでしょうか。  

 

朝になってネカフェを出て、そのまま図書館に。本の取り置きが最終日だったので、このために出かけたようなものです。借りた本は『フラット化する世界』。15年前に出た本ですね。割と著名なビジネス書で気になっていたのですが、タイトルと刊行時期だけで内容が分かった気でいたのでスルーしてました。

 

今更借りた理由は『思想的リーダーが世論を動かす ──誰でもなれる言論のつくり手』という本の中で何回も言及されていて、もしかしたら予想している内容と違うかもしれないと思ったからです。

 

ちなみに上記の本はハズレでした。アマゾンで評価良かったのに・・・と思ったら3つしかレビュー無かったですね。内容はざっくり最近は知識人の権威が落ちて思想的リーダー(ソートリーダー)の時代になっているという話。その分析や考察が主で"誰でもなれる言論のつくり手"という部分を期待して買うと肩透かしでしょう。私としてはそれはいいのですが、全体的に読んでいて疲れる上に収穫が少なかったです。

 

著者はリベラルな大学教授という事で知識人の側にいる人間です。そのせいもあるのでしょうが、保守派やソートリーダーへのディスりが全般に渡ってチクチク繰り広げられます。立場があるのは分かるけど、読む方からすれば1章丸々取って全面対決してくれた方がよほど気持ちがいい。最初に誰かの発言を引用して、その後に自分の考えを同調させるパターンが多く、それは米国のビジネス書では珍しくないスタイルですが、上記の事も合わせて女々しさを感じます。いくつか上がる例や名前もアメリカの狭い範囲のものが多かったです。

 

あとは一々根拠や例を挙げてテンポが悪い。無論エビテンスは重要ですが、一般向けに書かれた本なら、本文では重要どころだけに留めて残りは巻末にリンクで十分。特に社会学の分野はいくらでも都合の良いデータは持ってこれるだろうし。この本を読めば、なぜ知識人がソッポを向かれてソートリーダーに群がるのかが実感として理解できます。

 

ここまでは読み難さに対する批判で、大学教授が一般向けに書いた本と考えれば仕方ない面はあります。大分前に読んだ『銃・病原菌・鉄』は、冗長な上に著者のリベラルアピールが鬱陶しかったですが、その内容に深く感銘を受けました。今回もせめて内容が良ければと思いましたが、得るものがほぼありませんでした。破壊的イノベーションについて書かれた章は良かったですが、それぐらい。それと、文中に登場した人物や署名を検索していくつかの知識と興味を持った事でしょうか。タイトルと概要で内容が想起できる人なら時間をかけて読む意義は薄いです。

 

啓発書は読まなくなって久しいですが、ビジネス書は好きで度々読んでます。最新のものは立ち(座り)読み、少し前の名著は図書館で借りるパターンが多いですね。ビジネス書全般について、もっと色々書こうと思いましたがさすがに長すぎるので切ります。