30代職歴無しニートの就活奮闘記

怠惰系ニートがようやく重い腰を上げました

建設業経理士2級 受験終了

遅くなりましたが、建設業経理士2級受験記を書いていこうと思います。

 

当日、0:00に目が覚め、二度寝→1:30起き、三度寝→3:00起き→4度寝3:20起き、さすがに5度寝は無理そうだったので、ここで起床。睡眠時間はたっぷり10時間は確保しました。試験は12:00からですが、6:30に家を出て朝一番のバスで出発。昼食は試験後の予定だったので、朝食食べ放題のお店でたらふく食べて駅前の喫茶店へ。ここから試験会場まではバスで30分ほどなので、時間になるまで本を読んだりしてました。ここで最後の勉強をしてもいいのですが、持ってきたのがテキストのカバー裏だけ(理論問題のまとめが載っている)なのと、仕上がりには自信があったのでゆっくりしていました。将棋ウォーズで格上に勝てていいゲン担ぎになったのですが、調子に乗ってもう一戦したら同格の相手に当たり普通に負け。いいところで止めておけば良かったですね。

 

1時間ほど前に喫茶店を出て会場に向かうバスに搭乗。ただ、初めて来る地域だったので、会場の大学で降り損ねて、1つ先まで行ってしまいました。その後歩いて戻りましたが、35度で太陽がガンガン照り付ける中無駄に消耗してしまいました。会場に10分前に付き、最後の時間でカバー裏を暗記。会場は300人は入れそうな広さで、出席率は80%といったところでしょうか。年齢層は20代、30代、40代が均等ぐらいで50代以降の人もちらほら。男女比はほぼ半々か女性が少し多いぐらいでした。ここまで出席者がばらける試験も珍しいのではないでしょうか。

 

時間になって説明が始まりました。ただ、危険物取扱者の時よりはルーズというか、机の上には〇〇以外しまってください、とのアナウンスが無かったのでポケットティッシュを置いておきました。私はアレルギー性鼻炎で2時間ティッシュ無しだと苦しいので。ペットボトルを置いてる人もいましたが、特に注意を受けるわけでもなく。なお、危険物取扱者の時は係員に許可をもらってティッシュを出していました。他に気になったのが問題用紙、計算用紙、解答用紙全てがデカいです。おそらくA3でしょうか。会場の机が狭いと大変そうです。

 

そして試験開始。まず名前を受験票のシールを貼ります。説明にもありましたが、解答欄の2か所にシールを貼らないといけないので注意です。その後普通に第一問、仕訳問題から解き始め・・・しばらくして、「しまった、理論問題を真っ先にやるんだった!」と思い出し仕訳問題を中断。理論問題の方に目を移しました。直前まで暗記した効果を少しでも生かしたかったので。

今回の理論問題は文章が示しているものが、原価計算制度か特殊原価調査かを答えよという問題でした。AorB、適当に書いても50%で当たるラッキー問題です。一応原価計算制度は過去、特殊原価調査は未来という原則も覚えていたので、ここは満点取れたと思います。

 

その後仕訳問題に戻って続きを解いて行くのですが、どうせ1時間余ると思っていたので、とりわけゆっくり慎重にやりました。いつもは仕訳問題で計算用紙なんか使わないのですが、後の答え合わせも兼ねて計算用紙にも答えを移しながら進めました。第2問はいつものパターンの出題でしたが割とケアレスミスが多いところでもあるので慎重に進めました。特に工事進行基準の計算はかなり何度も確認しました。

 

そして第3問。解答用紙を見た瞬間!?となりました。Tフォームへの転記という簿記ではおなじみの問題ですが建設業経理士2級では初めての出題です。私は簿記を学習済みなので対応できましたが、これ初見の方はどうだったでしょうね。一応パズル的に埋めて行くことはできそうですが・・・

この辺りで消しゴムを落としてしまいました。手を挙げて拾ってもらえばいいのですが、なんとなく出来ず。以後シャーペンの頭についている消しゴムを活用しました。私のように手を挙げにくい気質の方は、筆記用具も多めに用意してリスクヘッジしておいた方がいいかもしれません。

 

第4問は解答用紙を見た時は「いつもの原価計算報告書か」と思いましたが、問題を読んでいくと材料費の計算がミックスされていたり、差異勘定が2箇所あったり、かなり詰め込んできている問題でした。材料費の計算はそれだけで第3問になりますし、差異勘定が2箇所あるパターンは初出だったと思います。それで最終的な解答欄は5つしかないので、部分点が取りにくく、材料費などは割に合わない感じでした。

この第4問を解いている間に「残り1時間です。今から退出を許可します」というアナウンスが聞こえてびっくりしました。いつもは1時間あれば全部終わるので。しかも第4問が面倒で時間がかかりそうだったので、少し焦りスピード重視に切り替えました。冷静に考えればまだ1時間もあるのだからそのままのペースで全然大丈夫だったのですが。

 

アナウンスから10分後ぐらいに第4問を解き終え、最後の精算表に。決算整理事項をさっと見るとパンフレット代という見慣れないものがあった以外は完全に「いつもの」でした。ただ毎回出ていた退職金引き当ての処理が無かったですね。特に迷うところも無く精算表を埋めてドキドキの合計計算・・・当然のように合わない。完全に想定内で一発でぴったり合う可能性は3割以下です。簿記なら合計は最初から捨ててますし。ただ、簿記よりは整理事項の少ない建設業経理士なので、ここは頑張ろうと色々見直してなんとか合わせる事ができました。ここを捨てると、法人税or純利益+間違ったところで6点失ってしまうので、時間があれば頑張る価値はあります。

 

時計を持ってきておらず、会場に時計が無かったので、精算表終了時点での残り時間が分からない状態でした。感覚的には精算表に30分かかって残り20分ぐらいな気がしましたが、どこを見直すか微妙なところです。それで何を思ったか、第3問、第4問の答えを計算用紙に書き写すという行為に出ました。第5問はさすがに全部は移せないので合計、利益、法人税だけですが。今思っても答え合わせより目の前の問題が重要だろう!と叱りたい気分ですが、一応手ごたえはあったので合格点は取れてそうです。

その後見直しでは仕訳問題の支払手形を営業外支払手形に変更したぐらい(結果的に正解でした。すごく迷ったのですが)で終了しました。

 

会場を出て、近くの店で昼食を取りました。普通の定食屋っぽいところでしたが、ラーメンを注文。スマホで試験について書いている人はいないかと検索したら5chに建設業経理士スレがあってそこが一番情報がありました。2chから5chになってからほぼ見る事は無かったですけど、まだまだ強いですね。私も書き込み、解答合わせなどしまして、この時点で仕訳1問(貸倒引当金)、第2問の利益準備金1問の2つを間違えている事が分かり、-7点は失われているのが判明しました。他には精算表は利益と法人税はぴったり合っているのでおそらく満点。第3、第4問も、間違っているところは無さそうなので、93点になるのではないかと予想します。

 

翌日、ネットスクールから解答動画が出まして、私が間違った貸倒引当金のところに別解が認められるかもしれないとのこと。認められれば+4点ですが、93点か97点かで言えばもうどっちでもいいですね(笑 名前の書き忘れも無いはずですし、結果発表は2か月後ですが、合格しましたと言っていいでしょう。

 

今回の試験問題、自分なりに講評しますと、初見の第3問に対応出来るかが大きなポイントで、第4問も難しかったですが、第5問は簡単(初見のパンフレット代+利益or法人税落としても24点)第2問はいつものパターン、第1問は貸倒のところ以外は簡単でした。それを踏まえて、第1問16点(1ミス)第2問12点(0ミス)第3問0点(全滅)第4問20点(原価差異で1ミス)第5問24点(2ミス)と第3問全滅+難しいところを落としたとしても72点確保できますので、合格ラインには割と届く気がします。予想合格率は高くもなく低くもない33%としておきます。

 

今回建設業経理士2級を勉強してみて、建設業の世界を垣間見れたこと、原価差異についての理解が深まった事は良かったです。ただ、この試験に受かって、私自身何かメリットがあるかと言えば現状特に何も無いです。将来はどうなるか分かりませんが、建設業の経理に就職する可能性は相当低いだろうとも思います。あくまで簿記2級のついでという感じで受けたので実用性については考えていませんでした。それでも勉強や知識には意味がありますし、履歴書に書けば努力出来る人と思われるかもしれません。費やした時間(16時間)とお金(1万弱)分の価値はあったかと思います。

 

最後にこれから受験を考える方に。簿記系未経験でいきなり建設業経理士2級は難しいかもしれません。私の使ったテキスト『出題パターンと解き方過去問題集 & テキスト』では、新入社員のマイさん(簿記3級持ち)が先輩に教わる体のイントロダクションが章ごとに入る事からも、簿記経験者向けとして出している気がします。TAC『スッキリわかる 建設業経理士2級』であればページ数も多いですし、レビューを見ても初心者向けではあるようです。ただ、過去問を別に購入することは必須でしょう。資格全般そうだと思いますが、建設業経理士は特に過去問が有効で、配点の多い精算表なんかほぼ毎回同じパターンです。合格ラインに達するには3~5回分もやれば十分だと思います。

建設業特有の工事進行基準については、捨てるという選択もアリです。現状出ても3点か4点失うだけなので。正直これ捨てれるのはどうかという気がするので今後精算表に組み込まれたりするかもしれません。

 

長い記事をお読みいただきありがとうございました。また手直すかもしれませんがとりあえずこんなところで。